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大久野島に持っていく餌は、島ではなく忠海港で1袋200円。ネットでよく見かける「キャベツやにんじんを」は、現地の掲示とまるきり逆でした。2026年9月に泊まって港と島の掲示を全部読んだので、何をあげてよくて何がだめなのか、写真と一緒に書いておきます。
- 大久野島に行く前に、餌をどこで買うか知っておきたい
- 持っていっていいもの・いけないものを間違えたくない
- ネットで見た「持っていくといいもの」が本当か確かめたい
うさぎの餌は、島ではなく忠海港で買います
大久野島へ渡る船が出る忠海(ただのうみ)港の待合所に、クラフト紙の袋に入ったうさぎの餌が山積みになっていて、1袋200円で売られていました。

島に渡ってから買おうと思っても、買えないことがあります。船に乗る前に用意しておくのが確実です。
空き袋を忠海港まで持ち帰ると、オリジナルのポストカードと交換してもらえます。ゴミを島に残さないための仕組みが、そのままお土産になっているのが面白いところでした。
船は往復720円。ペットは連れて行けません
💴 運賃:大久野島まで大人往復720円(片道360円)・小学生往復360円/自転車120円・原付(125cc以下)260円
⏱ 所要:片道10〜15分(便によって違う。公式の表記は「約15分」)
🐰 うさぎの餌:待合所で1袋200円(島内では常時販売なし)
🚫 ペット:大久野島は上陸不可(盲導犬・介助犬は除く)
📍 Googleマップで忠海港ののりばを開く
券売機に運賃が出ていて、うさぎの島までは大人が往復720円(片道360円)、小学生が往復360円。自転車を積むなら120円、原付は125cc以下が260円と、細かく分かれていました。
それと、券売機に大きく書かれていたのが「うさぎの島(大久野島)はペット上陸不可」(盲導犬・介助犬は除く)ということです。犬を連れて旅をしている人は、ここで足止めになります。支払いは現金のみです。
時刻表の掲示で、先に見ておきたい4つ
餌を買った待合所の壁に、船の時刻表が貼ってありました。船を待つあいだ、なんとなく眺めていたのですが、よく見ると知らずに来たら困りそうなことが4つ書いてあります。最終改正は2025年10月15日でした。
・△印の便(13:00発)は平日運休です(12月30日〜1月2日は除く)
・( )印の便は11月1日〜1月31日、うさぎの島に寄港しません。この期間は島を出る船が16:35のあと18:20まで空きます
・うさぎの島には桟橋が2つあり、便によって着く側が違います(休暇村へ行くのは第2桟橋)
私が乗ったのは忠海15時00分発で、大久野島の第2桟橋に15時10分に着きました。餌は乗る前に待合所で買っています。
生野菜はあげないでください|現地の掲示に書いてあります
ここがいちばん書いておきたかったところです。
島を歩いていると、うさぎがよくいる場所の柵に、赤い掲示が下がっているのに気がつきました。

私が出かける前に見たページの中には、「キャベツやにんじんを持っていくといい」と書いてあるものがありました。現地の掲示は、それと逆のことを言っています。今この島に持っていっていいのは、うさぎ用のペレット(忠海港で売っている餌)です。

あげたらいけないものは、生野菜だけではありませんでした。ジャガイモやサツマイモなどの芋類はそもそもうさぎが食べられませんし、食パンやスナック菓子といった人間の食べ物も体調を壊す原因になります。かわいくてつい分けたくなるものほど、うさぎには向いていないということでした。
・芋類(ジャガイモ・サツマイモなど)=そもそも食べられません
・人間の食べ物(食パン・スナック菓子など)=体調不良の原因になります
もうひとつの掲示|さわらない、手から直接あげない
同じように、島のあちこちに立っている「みなさまへのお願い」という掲示は、「大久野島のウサギは、人が管理している飼育動物ではありません」という一文から始まっていました。かわいくて人に慣れているぶん忘れそうになりますが、ここにいるのは野生のうさぎです。

この掲示には、さわらない、手から直接エサをあげない、食べ終わるまで見守って食べ残しは持ち帰る、といったお願いが6つ並んでいます。環境省のページに出ているマナーは3つだけなので、えさのあげ方まで細かく書いているのは現地の掲示のほうでした。
抱っこにいたっては、もっとはっきりダメでした。ここのうさぎは飼われているうさぎと違って抱かれることに慣れていないので、怖がって暴れ、落ちて骨を折れば、そのまま生きていけなくなる。野生なので、怪我をしても動物病院に連れて行ってもらえないからです。かわいいからこそ、手を出さないのが正解でした。

調べてみると、島のうさぎの数は出どころによってばらばらでした。忠海港の公式は約1,000羽、環境省は約700匹、2026年7月に出た福島大学と呉高専の研究発表では「数百匹」となっています。いちばん新しいのが研究発表の「数百匹」なので、いまは700匹より少ないのかもしれません。ただ、正確に数えた数字を出しているところは見つかりませんでした。もとからここにいた生きものではなく、1971年に人が放した8羽から増えたと考えられていて、いまの数は観光客のあげる餌で保たれているそうです。

食べ残しを持ち帰るのは、カラスとイノシシのためでした
「食べ残しは持ち帰る」というお願いを、私は最初、ゴミの話だと思って読んでいました。ところが理由はもっと切実で、置きっぱなしのペレットは湿気るとうさぎが食べず、生野菜はすぐ傷みます。そこへカラスがやってきて、うさぎに害を与えます。巣穴のそばに餌が残っていると、うさぎがそこにいることまでカラスに知られて、子うさぎが狙われてしまうそうです。
そこにもうひとつ、島で見た立て札が重なりました。休暇村の建物の中に置かれていたものです。

「イノシシが出没しています。危険ですので、十分注意してください。」。追い払わない、静かにその場を離れる、餌をやらない。出会ってしまったときにどうするかも、そこに書いてありました。
そのイノシシを、私も2回見ています。まず日暮れ間際に、林のあたりで親子らしい2頭が山へ入っていくのを見かけました。そのあと23時前、うさぎを見に外へ出たときにも、うさぎよりずっと大きい四つ足の影が、広場の向こうを横切っていきます。暗くてはっきりとは見えませんでしたが、写真にはその姿が残りました。うさぎを追いかけているところも、一度だけ見ています。

会えた時間帯|早朝がいちばん、次が夜
私は夕方に島に着いて、夜と早朝、それに翌日の昼にも歩きました。同じ島の同じ場所で、時間によってこれだけ違うのかと思ったので、そのまま書いておきます。
夕方(15時過ぎ〜18時半ごろ)|のんびり出てきます
船を降りて歩き出すと道ばたにぽつぽついて、日が傾くにつれてその数が増えていきました。水入れのボウルのまわりに集まっている姿を見かけたのも、この時間がいちばん多かったです。



夜(23時ごろ)|街灯の下に集まっています
日が落ちきってから、23時前にもう一度外に出てみました。街灯の下に、10羽近くが散らばっています。暗いぶん見つけにくいのですが、明かりのあるところに集まってくるので、そこを探せば会えました。

早朝(5時40分〜6時半ごろ)|いちばん多い
翌朝5時40分ごろに外へ出たときが、4回のなかでいちばんでした。空がまだ焼けているうちから、広場の縁石の上にも、地面にも、階段にも、数えるのをあきらめるくらいのうさぎが並んでいます。




昼(11時〜12時ごろ)|いちばん少ない
12時チェックアウトのプランだったので、帰りの船が出るまで島をひと回りしました。数がいちばん少なかったのはこの時間で、見かけるのは木の根元でのびている姿ばかりです。9月とはいえ35度近くあった日で、日陰から出てこなかったのだと思います。

ここでもう一度、さっきの時刻表を見てみてください。島に着くいちばん早い便が7時55分(忠海7時40分発)で、島を出るいちばん遅い便が19時15分なので、泊まらなくても島に11時間20分いられる計算になります。
つまり夕方のうさぎは日帰りでも見られます。数が増えてくる17時台から島にいて、18時台の夕焼けのなかのうさぎまで見てから、19時15分の船で帰る。これができる時間割になっています。
泊まらないと見られないのは、数がいちばん多かった早朝(5時40分〜6時半ごろ)だけでした。そこまで見たいかどうかで、日帰りか泊まりかを決めればいいと思います。
まとめ|掲示を読んでから、うさぎに会いに行く
大久野島のうさぎの餌は忠海港で1袋200円。生野菜は持っていかない。さわらない。手から直接あげない。食べ残しは持ち帰る。これだけ守れば、あとはゆっくり見ているだけで十分でした。
島は周囲4.3kmしかなくて、一般の車は入れません。走っているのは休暇村の送迎バスくらいで、聞こえるのは波の音と鳥の声だけでした。うさぎのほうが人に慣れていて、こちらから少し近づいてじっとしていると、足もとまで寄ってきてくれます。
行く前は「たくさんあげないと寄ってこない」「そんなに食べない」という話も見かけていました。でも実際は、どのうさぎもほとんど寄ってきてくれます。少し離れて振り返ったらまた付いてきていたりして、思っていたよりずっと近くまで来てくれました。餌の袋を出そうとすると、その音か手の動きで分かるのか、ちょうどそのタイミングで寄ってきます。

🚆 交通費:忠海港〜大久野島の船が大人往復720円(券売機の表示)。三原・忠海までは青春18きっぷ
⏱ 滞在時間:島に約21時間(9/1 15:12着〜9/2 昼の便まで)。12時チェックアウトのプランだったので、夕方・夜・早朝・昼と4回うさぎを見に歩けました
💴 かかったお金:うさぎの餌 1袋200円(忠海港)
🚶 桟橋→宿:無料のシャトルバスあり(予約不要)。歩いても行けます(忠海港公式は「桟橋から徒歩で約15分」)
にぎやか
静か
しんどい
らくちん
あわせて行くなら|島の中で寄れるところ
うさぎを見るだけなら数時間で足りるので、日帰りでも泊まりでも時間は余ります。島の中で寄れるところを、目的別に3つ挙げておきます。
のんびり回って30分ほどでした。掲示に「外周を時計回りで、下り坂は歩く」とあります
🏛 大久野島毒ガス資料館|島の歴史を知りたい人向け・入館150円(9:00〜16:00・入館は15:40まで)
竹原市の公式ページで開館日を確認してから
✏️ 大久野島ビジターセンター|島の自然と歴史を知りたい人向け・入館無料・9:00〜16:00・水曜休み(1〜2月は水・木)
瀬戸内海国立公園の自然や島の歴史を紹介する環境省の施設です。⚠️展示のうち3つ(ネイチャースコープ・ネイチャーデータボックス・瀬戸内海情報サーチ)は故障中です(公式の施設案内)
早朝のうさぎは、泊まった人だけが見られます
島に宿はひとつだけ、休暇村大久野島です。桟橋から本館まで無料の送迎バスが出ています。泊まった夜と朝の中身は、別の記事にまとめています。
島にある宿はこの休暇村ひとつだけで、ほかに旅館もホテルもありません。予約は公式サイトのほか、楽天トラベルやじゃらんからも取れるので、ポイントを貯めているほうから押さえるのがよさそうです。早朝のうさぎまでは見なくていいなら、日帰りにして忠海のある竹原や、乗り換えた三原に泊まる手もあります。
宿の選び方や予約サイトの使い方については、こちらの記事も参考にしてみてください。

掲示は、うさぎを守るために出ています
「さわらない」「生野菜はあげない」「食べ残しは持ち帰る」。行く前に読むと少し窮屈に見えますが、島で理由を知ると、どれも納得のいくものでした。掲示のとおりにしていれば、うさぎのほうから寄ってきてくれます。
島までは三原で乗り換えて忠海まで行きました。三原からの行き方と、三原港から大久野島へ渡る船がいまどうなっているかは、こちらにまとめています。

よくある質問
Q. うさぎの餌は島で買えますか?
A. 忠海港で買うのが確実です。1袋200円。売り場に「島内では、常時販売しておりません」と書かれています。空き袋を忠海港へ持ち帰るとポストカードと交換してもらえます。
Q. キャベツやにんじんを持っていってもいいですか?
A. 島の掲示には「生野菜を食べると体調が悪くなりますので、与えないでください」とあります。特に子うさぎは食べ過ぎると命に関わる、とも書かれていました。持っていくなら、うさぎ用のペレット(忠海港で売っている餌)にしてください。
Q. うさぎを抱っこできますか?
A. できません。島の掲示に「さわらない」「手から直接エサをあげない」とあり、環境省のページにも「追いかけまわしたり、抱っこしないで!」と出ています。無理に抱くと骨を折って生きていけなくなる、とまで書かれています。こちらから少し近づいて、そこでじっとしていると、向こうから寄ってきてくれます。
Q. 何時ごろに行くとうさぎに会えますか?
A. 私が歩いた範囲では早朝がいちばん多く、次が夜、そのあとが夕暮れ前でした。日中がいちばん少なかったです。公式が時間帯について何か言っているわけではないので、あくまで9月初めに泊まったときの体感です。朝と夕方を見たいなら、島に泊まることになります。
Q. 日帰りでもうさぎに会えますか?
A. 会えます。島に着くいちばん早い便が7時55分、島を出るいちばん遅い便が19時15分なので、日帰りでも11時間20分いられます。数が増えてくる17時台から夕焼けの18時台まで見て帰ることもできます。泊まらないと見られないのは、いちばん多かった早朝(5時40分〜6時半ごろ)だけです。
Q. イノシシがいると聞きました。危ないですか?
A. 島の建物の中に「イノシシ注意!」の立て札が出ていて、「イノシシが出没しています。危険ですので、十分注意してください」と書かれています。出会ったら、追い払わず、ゆっくり静かにその場を離れ、餌を与えないように、とあります。私も夕暮れと夜に見かけました。2026年7月には、イノシシが生きたうさぎを捕食するのを記録したという研究の発表もありました。食べ残しを置いていかないのが、うさぎを守ることにつながります。
Q. 犬を連れて行けますか?
A. 連れて行けません。忠海港の券売機に「うさぎの島(大久野島)はペット上陸不可」と大きく書かれています(盲導犬・介助犬は除く)。


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