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結論:和歌山電鐵の1日乗車券(1,200円)は、貴志まで往復するだけだと240円損します。2026年7月の値上げ後、実際に3回途中下車して460円得した実額をもとに、損益分岐がどこにあるかを数字で確認しました。何回降りるか迷っている方の参考になればと思います。
- 猫駅長を見に貴志まで行く人
- 途中の駅で降りるか迷っている人
- 値上げ後いくらになったか知りたい人
先に結論|和歌山電鐵1日乗車券は往復だけなら240円の損、降りる回数で決まります
和歌山電鐵貴志川線の1日乗車券は、2026年7月の運賃改定で800円から1,200円になりました。「貴志まで往復するだけ」だと、実は1日乗車券より240円高くつきます。逆に、途中で1回降りるとほぼトントン、2回、3回と降りていくほど得が広がります。まず、実際にかかる運賃で比べた表を見てください。

| 乗り方 | 個別に買うと | 1日乗車券 | 差 |
|---|---|---|---|
| 和歌山⇔貴志の単純往復 | 960円 | 1,200円 | 240円の損 |
| 伊太祈曽で1回だけ途中下車 | 1,220円 | 1,200円 | 20円の得 |
| 私の乗り方(3回途中下車) | 1,660円 | 1,200円 | 460円の得 |
私が実際に乗った内訳は、和歌山→伊太祈曽370円+伊太祈曽→貴志370円+貴志→日前宮480円+日前宮→田中口220円+田中口→和歌山220円=1,660円でした。1日乗車券の1,200円と比べると460円の得です。
降りた駅は伊太祈曽・貴志・日前宮・田中口の4つですが、貴志は路線の終点で折り返した駅なので、この記事では途中下車は3回と数えています。
分かれ目は、往復かどうかではなく、何回降りるかです。猫駅長がいる貴志だけを見て帰る乗り方だと1日乗車券は損になりますが、途中の駅を1つでも2つでも覗いていくなら、1日乗車券のほうが得になっていきます。
2026年7月に値上げされました(800円→1,200円)
和歌山電鐵は2026年7月1日に運賃を改定し、1日乗車券は800円から1,200円になりました。区間ごとの運賃も次のように変わっています。
| 営業キロ | 現行(〜6/30) | 改定後(7/1〜) |
|---|---|---|
| 1〜3km | 190円 | 220円 |
| 4〜6km | 250円 | 290円 |
| 7〜9km | 320円 | 370円 |
| 10〜12km | 370円 | 430円 |
| 13〜15km | 410円 | 480円 |
1日乗車券も同時に改定され、800円から1,200円になっています。値上げ前は「和歌山⇔貴志を往復するだけでも20円お得」でしたが(410円×2=820円 vs 800円)、値上げ後は「往復だけだと240円の損」に変わりました(480円×2=960円 vs 1,200円)。ネット上には値上げ前の情報をもとに「往復するだけでもお得」と書かれた記事が残っていますが、今はそのまま当てはまりません。私が乗ったのは値上げのわずか2か月後だったので、この記事は改定後の実額で書いています。
出典=和歌山電鐵 公式リリース「貴志川線の運賃改定(認可及び実施)について」https://wakayama-dentetsu.co.jp/info/16797/(発表2026年6月12日・2026年8月確認)/値上げの理由=和歌山電鐵 公式リリース「貴志川線の運賃改定(申請)について」https://wakayama-dentetsu.co.jp/info/16684/(発表2026年4月30日・2026年9月確認)
大阪から和歌山までの行き方や、他のお得きっぷと比べてどれが得かは、こちらの記事にまとめています。

実際に乗ってきました|和歌山→伊太祈曽→貴志→日前宮→田中口
2026年8月25日、実際に1日乗車券を使って貴志川線を乗り降りしてきました。ここからは実際のルートに沿って、どこで何をしたかを書きます。
和歌山駅で買う(9番ホームの窓口)
9番ホームの窓口で1日乗車券を購入しました。窓口で行き先(降りる予定の駅)を伝えたところ、駅員さんから「1日乗車券のほうがいいですよ」と教えてもらいました。こちらから一方的に勧められたのではなく、降りる駅を答えた結果として提案してもらった、という順番です。値段は大人1,200円でした。
JRの改札を抜けて9番ホームへ向かう途中、壁のあちこちに猫の形をしたプレートが貼ってありました。

ホームの発車案内には、行き先と一緒に車両の名前も出ています。この日は11時28分が「TAMA TRAIN」、12時が「ICHIGO TRAIN」でした。乗りたい電車がある人は、ここを見てから乗る便を決められます。案内の下には、たま駅長のポスターが貼ってありました。

伊太祈曽で降りる(370円ぶん)
1駅ずつではなく、和歌山から伊太祈曽まで乗って、まず1回目の途中下車をしました。伊太祈曽駅では猫の駅長「ごたま」に会いに行き、あわせて伊太祁曽神社にも参拝しました。人は数人だけで、静かでした。猫駅長や伊太祁曽神社のことは、猫の駅長に会える駅と曜日のまとめで詳しく書いています。
貴志まで乗る(370円ぶん)
伊太祈曽から貴志まで乗り、終点の貴志で降りました。ここは折り返しの駅なので、途中下車の回数には数えていません。貴志駅では「よんたま」やたま神社、ニタマ駅守社などを見て回りました。貴志駅のこと、猫の駅長のことも3匹の猫駅長と、曜日で変わる会える駅にまとめています。
もともと貴志発は15:08の便を予定していましたが、13:38発に繰り上げました。浮いた約2時間を、このあとの途中下車に使っています。
帰りに日前宮で降りる(480円ぶん)
貴志から日前宮まで乗り、2回目の途中下車です。日前宮駅の近くには、日前神宮(ひのくまじんぐう)・國懸神宮(くにかかすじんぐう)という2社が並んでいます。鳥居の奥は撮影禁止でしたので、境内の写真はありません。
田中口で降りて中華そば(220円ぶん)
日前宮から田中口まで乗り、3回目の途中下車です。田中口駅から歩いて約11分、井出商店で中華そば(普通サイズ)を食べました。駅を出てから中華そばが目の前に来るまでは18分でした(駅で撮った写真が14時37分、中華そばの写真が14時55分)。着いたのは15時前でしたが、それでも前に3組ほど並んでいました。
この店は1998年のテレビ番組「TVチャンピオン 日本一うまいラーメン決定戦」で日本一に選ばれた店だそうです。和歌山ラーメンの名前が全国に広まったのは、これがきっかけだったと和歌山県の公式観光サイトに書かれていました。


⏱ 営業:11:30〜21:30(通し営業)
📅 定休日:木曜
田中口から和歌山まで乗って、貴志川線の乗り降りは終わりです。田中口→和歌山は220円ぶんでした。1日乗車券を使うと、こうして気になった駅で気軽に降りられます。
1日乗車券はどこで買えるか(JRの券売機では買えません)
和歌山電鐵の1日乗車券は、JRの自動券売機では買えません。公式サイトにも「JR券売機では購入できません」と明記されています。買える場所は次の4か所です。

② 伊太祈曽駅 窓口(9:00〜17:30)
③ 貴志駅 たまカフェ・たまショップ(店舗の営業時間内)
④ 和歌山バス JR和歌山駅定期券発売所(JR和歌山駅中央口コンコース内)
JRで和歌山駅まで来て乗り換える場合は、少し手順があります。公式サイトによると、中央改札口の左側にあるJRの有人改札口で、9番ホームの窓口で1日乗車券を買いたい旨を申し出るという流れです。JRの改札をそのまま出てしまうと戻ることになるので、乗り換える前に覚えておくと迷いません。
窓口以外に、スマホアプリ「RYDE PASS」「Kansai MaaS」、アプリ不要の「WEBチケット」でも購入できます(公式サイトで案内されています)。WEBチケットはクレジットカード(VISA・Mastercard・JCB・AMEX・Diners)で買えます。ただしスマホの画面に表示するデジタルきっぷなので、紙のきっぷは手元に残りません。きっぷそのものを記念に持って帰りたい場合は、駅の窓口で現金で買うことになります。(出典=和歌山電鐵 WEBチケット https://wakayamadentetsu-ticket.jp/・2026年8月確認)
出典=和歌山電鐵 公式サイト「1日乗車券」https://wakayama-dentetsu.co.jp/fare/one-day-pass/(2026年8月確認)
ICOCAやPiTaPaでは乗れません
和歌山電鐵はICOCA・PiTaPaに対応していません。JRのきのくに線ではICOCAが使えますが、和歌山電鐵(貴志川線)と紀州鉄道はICカードが使えない私鉄です。公式サイトにも「貴志川線では、ICカードはご利用できません」と書かれています。1日乗車券を含めて、きっぷを買う必要があります。
出典=和歌山電鐵 公式サイト「乗降方法について」https://wakayama-dentetsu.co.jp/boarding-and-alighting/(2026年8月確認)
まとめ|和歌山電鐵1日乗車券を検討している人へ伝えたいこと
和歌山電鐵の1日乗車券は、2026年7月の値上げで「往復するだけなら損」に変わりました。ただ、途中で1〜2駅降りれば、すぐに得のほうへ傾きます。貴志の猫駅長だけを目的にするなら普通にきっぷを買うのも手ですし、伊太祈曽や日前宮のような途中駅も覗いてみたいなら、1日乗車券のほうが気楽です。時刻表を気にしすぎず、気になった駅でふらっと降りられます。それだけのことが、身軽で気持ちよかったです。
🎫 1日乗車券:1,200円(大人・小児600円)
⏱ 利用時間:11:10(和歌山発)〜15:21ごろ(和歌山駅着)約4時間10分
💳 支払い:駅の窓口は現金のみ(ICOCA・PiTaPa不可)/オンラインならクレジットカード可
🤫 すれ違った人:伊太祈曽で降りたあたりは数人だけ(8月の平日午前)
にぎやか
静か
しんどい
らくちん
和歌山電鐵 公式サイト:https://www.wakayama-dentetsu.co.jp/fare/
あわせて行くなら|貴志川線沿線の見どころメモ
今回は伊太祈曽・貴志・日前宮・田中口の4駅で降りましたが、貴志川線にはまだ見ていない駅や見どころも残っています。猫の駅長や神社のことはたま駅長の記事(会える猫は3匹)で詳しく書いています。
よんたま・たま神社・ニタマ駅守社などがあります。詳しくは猫の駅長の記事へ。
⛩ 日前宮(日前神宮・國懸神宮)|静かに参拝したい人向け・和歌山電鐵貴志川線「日前宮駅」すぐ
2社が並ぶ神社です。鳥居の奥は撮影禁止でした。
あわせて読むなら|同じ旅で書いた記事
この日は貴志川線のあと、夕方から雑賀崎へ行きました。翌日は御坊と湯浅を回っています。




1日乗車券を使い切るなら、何時に和歌山を出るか
この乗車券は、降りる回数が増えるほど得になります。裏を返すと、和歌山を出るのが遅いほど、元は取りにくくなります。猫の駅長に会うつもりなら、駅長の勤務が10時から16時までなので、そこも計算に入ってきます。
日帰りでも回れます。ただ朝いちから動きたいなら、前の日に和歌山へ入っておく手もあります。今回はJR和歌山駅前のドーミーインPREMIUM和歌山に素泊まりで泊まりました(クーポンとポイントを使って7,000円)。天然温泉「紀州の湯」と無料の夜鳴きそばがあり、部屋にもお風呂がついていました。
ドーミーイン和歌山に素泊まりした夜の記録はこちらです。

宿の選び方や予約サイトの使い方については、こちらの記事も参考にしてみてください。

降りる駅を、先に1つ決めてから乗る
1日乗車券が得かどうかは、乗る前にだいたい決まります。「貴志だけ見て帰る」なら普通にきっぷを買うのも選択肢ですし、「途中でもう1駅」と決めているなら1日乗車券のほうが向いています。
支払い:窓口は現金(ICOCA不可)/オンラインはクレカ可・ただし紙のきっぷは出ません
前泊:和歌山駅前に泊まると始発から動けます
持ち物:歩きやすいスニーカー(NB996レビュー)+軽量バッグ(グラニュールレビュー)
よくある質問
Q. 和歌山電鐵の1日乗車券はいくらですか?
A. 大人1,200円・小児600円です(2026年7月1日改定・改定前は800円)。和歌山駅9番ホーム窓口、伊太祈曽駅、貴志駅、和歌山バスJR和歌山駅定期券発売所で購入できます。
Q. 和歌山⇔貴志を往復するだけでも1日乗車券は得ですか?
A. いいえ。往復だけだと960円で済むため、1,200円の1日乗車券は240円損になります。2026年7月の値上げで、値上げ前の「往復でも20円得」から逆転しました。途中で1駅以上降りると得になります。
Q. 1日乗車券はどこで買えますか?
A. JRの券売機では買えません。和歌山駅9番ホーム窓口、伊太祈曽駅窓口(9:00〜17:30)、貴志駅たまカフェ・たまショップ(店舗の営業時間内)、和歌山バスJR和歌山駅定期券発売所、またはスマホアプリ(RYDE PASS・Kansai MaaS)で購入できます。
Q. ICOCAやPiTaPaは使えますか?
A. 使えません。和歌山電鐵(貴志川線)はICカード非対応の私鉄です。1日乗車券を含め、きっぷを購入する必要があります。


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