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結論から書きます。「日本のアマルフィ」と呼ばれるあの斜面の集落は、雑賀崎灯台からは見えません。見えるのは、少し離れた高台にある「レモンの丘公園」です。私は先に灯台へ行って、撮れないと分かってから自分で丘を探しました。同じ回り道をしなくていいように、立つ場所とそこまでの行き方をまとめます。
- 雑賀崎の斜面の集落を写真に撮りたい人
- 灯台まで行けば撮れると思っている人
- バスで行って夕方までに帰りたい人
先に結論|雑賀崎の集落は灯台からではなくレモンの丘公園から見えます
雑賀崎で多くの人が見たいのは、斜面に家がびっしり重なった、あの独特の街並みだと思います。ところが雑賀崎灯台の展望台から見えるのは、海と沖の島で、斜面の集落は視界に入りません。灯台は岬の先端に立っているので、集落に背を向ける形になるためです。
次の2枚が、そのまま答えになっています。1枚目が灯台のところで撮ったもの、2枚目がレモンの丘公園から撮ったものです。


同じ雑賀崎でも、立つ場所が数百メートル違うだけで、見えるものがまるごと入れ替わります。灯台の写真がきれいに撮れていないわけではなく、そもそも写る対象が違う、ということです。
・灯台へ向かう坂道の途中でも、集落は少しだけ見える
・雑賀崎へ行くバスは1日5〜6本、行きの最終は16時台
行き方|JR和歌山駅からバスで31分・400円(本数がとても少ないです)
雑賀崎へは、JR和歌山駅から和歌山バスの30系統に乗ります。「雑賀崎遊園」というバス停まで31分、運賃は400円です。乗り場はJR和歌山駅の②のりばで、乗り換えはありません。
| 区間 | 乗るバス | 運賃 | 所要 |
|---|---|---|---|
| JR和歌山駅②のりば → 雑賀崎遊園 | 和歌山バス30系統(西浜経由) | 400円 | 31分 |
気をつけたいのは本数です。雑賀崎まで行くバスは、平日で6本、土日祝は5本しかありません。しかも夕方の便には落とし穴があって、17時台と18時台のバスは手前の「新和歌浦」止まりで、雑賀崎までは来ません。
| JR和歌山駅発(雑賀崎ゆき) | 雑賀崎遊園発(JR和歌山駅ゆき) | |
|---|---|---|
| 平日 | 7:56/10:04/12:04/14:04/15:04/16:04 | 7:07/8:13/9:20/10:16/12:14/14:14/16:14/17:14/18:14 |
| 土日祝 | 8:05/10:04/12:04/14:04/16:05 | 8:10/9:06/10:14/12:14/14:14/16:14/18:13 |
和歌山バス「わかやま交通案内」:https://transfer-cloud.navitime.biz/wakayamabus
つまり、行きの最終は平日16:04・土日祝16:05。帰りの最終は平日18:14・土日祝18:13です。現地にいられるのは、いちばん遅い便で行くと2時間ほど。これが雑賀崎の歩き方をほとんど決めてしまいます。
私が乗ったのも16:04の便でした。あとで時刻表を調べてみると、これが雑賀崎まで行く最後の便でした。
和歌山バスには1日乗車券もありますが、雑賀崎を往復するだけなら400円×2=800円なので、1日乗車券を買わないほうが安く済みます。市内をあちこち回る日だけ検討すれば十分です。
雑賀崎灯台まで歩く|坂道と、道路に出てきた犬
雑賀崎遊園のバス停で降りると、そこからは歩きです。海沿いの高いところを通る道を、灯台のほうへ進みます。ここから先は坂が多めです。途中までタクシーで来ている方もいらっしゃいました。足に不安のある方は、タクシーか車のほうが安心だと思います。
歩きはじめてすぐ、犬が道路に出てきました。私は最初、近くの家の犬かなと思って見ていたのですが、そのまま車道のほうへ出ていったので、車が来ないか心配になりました。車で行く方は、このあたりは少しゆっくりめで走ったほうがよさそうです。

道の途中には、廃墟になった旅館の建物もありました。

坂をのぼりきると雑賀崎灯台です。白くて小さな灯台で、階段を上がると展望スペースになっています。

ここでの眺めはとてもよかったです。海と、沖に浮かぶ島が正面に見えます。ただ、探していた斜面の集落は、どこを向いても写りませんでした。

ひとつ、知らないとびっくりすることがあります。17時になると、灯台のそばにあるスピーカーからアナウンスが流れます。
着いたときは、先に3組ほどおられました。バイクで来た方が、バイクと景色を一緒に写真に撮っていたのが印象に残っています。そのあと同じタイミングで4組ほど来られて、いっとき人が増えました。私は15分ほどで先へ進みました。灯台では撮れない。それが分かった時点で、あとは見える場所を探すだけでした。
トンガの鼻(雑賀崎台場)|山道を抜けると、誰もいない海が広がります
私はここで引き返さず、灯台まで上がったあと、来た道を少し下ってから「トンガの鼻」へ向かいました。トンガの鼻は灯台のすぐ近くにある岬です。その先端は「雑賀崎台場」という和歌山県指定の史跡です。現地に県指定文化財(史跡)の標識が立っていました。

入口から少し山道を歩きます。舗装されていない土の道で、木のあいだを抜けていきます。サンダルよりはスニーカーのほうが歩きやすいと思います。
その山道を抜けると、視界がひらけて海が広がりました。私がいた20分ほどのあいだ、ここには誰も来ませんでした。灯台には次々と人が来ていたのに、こちらは静かなままです。同じ岬なのに、少し入るだけで人がいなくなります。


そして、灯台からこのトンガの鼻へ向かう坂道の途中で、斜面の集落が少しだけ見えました。木や電線が入るので、写真としてはすっきりしませんが、「あ、あれか」と分かる程度には見えます。


レモンの丘公園|旧小学校の跡地が、いちばんよく見える場所でした
灯台とトンガの鼻を見たあと、来た道を戻りながら高いところを探しました。そこで見つけたのが「レモンの丘公園」です。もとは小学校があった場所だそうで、現地の道標にも「旧小学校跡」と書かれていました。
登り口は、道路わきの石段です。看板が小さいので、そのまま通り過ぎてしまいそうな入口でした。石段の足元に「レモンの丘公園」「潮騒の小径」と書かれた小さな札が立っています。

石段を少し上がると、案内板が出てきます。「レモンの丘公園 この先100m」と書いてあって、ここまで来ればもう迷いません。

この案内板から丘の上までは、私の足で2分ほどでした。バス停から登り口までも目と鼻の先なので、写真を撮るだけなら15分もあれば、登って撮って戻ってこられると思います。距離としては短いのですが、階段と坂が続くので、息が上がる人はいったん止まって、見えるところまでで引き返しても大丈夫です。のぼる途中からでも、少しずつ街並みは見えてきます。
そして丘の上に出ると、探していた景色がありました。

ここまでで、見え方が3段階に分かれるのが分かりました。灯台からは見えない、道の途中からは少しだけ見える、レモンの丘公園からは広く見える。写真を撮りに行くなら、迷わず丘まで来るのがいいと思います。
木のベンチも置いてあります。ただ、この日はとにかく暑くて、ベンチが日に焼けてしまっていて、お尻が焼けそうなくらい熱くなっていました。座って休むどころではありません。夏に行く方は、日かげで休むつもりでいたほうがいいと思います。灯台には何組か来ていましたが、ここまで上がってくる人はいませんでした。

丘の上まで登るつもりなら、バスで行くほうが気楽だと思います。
夕日は狙わずに帰りました|待っていると帰れなくなります
丘の上にいたのは17時台の終わりでした。海に沈む夕日も見たかったのですが、これはあきらめました。この日の日の入りは18時35分、JR和歌山駅へ帰る最後のバスは18時14分だったからです。(日の入りは国立天文台の和歌山のこよみで確認しました)
21分足りません。粘って夕日を見たとしても、帰る手段がなくなります。
丘の上から石段の下まで下りて3分、そこからバス停までは2分ほど。目と鼻の先です。バス停に着いたのは18時前で、そこから15分ほど最終のバスを待ちました。
夕日まで見たい方は、車で行くのがいいと思います。バスで行くなら、夕日は最初から予定に入れないほうが、気持ちに余裕ができます。
これを逃すと、JR和歌山駅へ戻る路線バスはありません。時刻は変わることがあるので、必ず当日の時刻表でご確認ください。
お問い合わせ:和歌山バス 和歌山営業所 073-445-3131
まとめ|雑賀崎に写真を撮りに行く人へ
雑賀崎は、灯台まで行けば見えるだろうと思って行くと、少しだけ肩透かしを食らう場所でした。でも、丘の上まで登れば、探していた景色がちゃんとあります。灯台とトンガの鼻とレモンの丘公園、この3つをつなげて歩いて2時間ほど。バスの本数が少ないぶん、行った人だけが静かに過ごせる時間があります。人の多い展望台で順番を待つような場所ではありませんでした。
🚌 行き方:JR和歌山駅②のりば → 雑賀崎遊園(和歌山バス30系統・400円・31分)
⏱ 滞在時間:16:35ごろ〜18:14(約1時間40分)
💰 入場料:灯台・トンガの鼻・レモンの丘公園ともに無料
🤫 すれ違った人:灯台で7組ほど/トンガの鼻とレモンの丘公園は0組
にぎやか
静か
しんどい
らくちん
和歌山バス「わかやま交通案内」:https://transfer-cloud.navitime.biz/wakayamabus
あわせて行くなら|雑賀崎のまわりで気になったところ
今回は歩ける範囲だけを回りましたが、道の途中にはほかの案内板も出ていました。時間に余裕をもって行く方の参考になればと思います。
和歌山県指定の史跡です。舗装されていない山道を歩きます。
🏞 レモンの丘公園|写真を撮りたい人向け・石段の入口から100m
旧小学校の跡地です。ベンチがあります。
🌿 番所庭園|街道の歴史が気になる人向け・雑賀崎の入口の案内板から車で数分
「黒船の見張所跡」と案内板に出ていました。私は今回は行っていません。
大阪方面から日帰りで行けるか
行けることは行けます。14:04や15:04の便で入れば、灯台とトンガの鼻とレモンの丘公園をひと通り回って18時台のバスで帰れます。
ただ正直に書くと、雑賀崎だけを目当てに日帰りで来ると、一日のほとんどが移動時間になります。大阪方面から和歌山駅まで出て、そこからバスで31分。現地にいられるのは2時間ほどで、また同じ道を戻ることになります。移動が惜しくないなら日帰りでもいいのですが、私は1泊するほうをおすすめします。和歌山電鐵の猫駅長や和歌山ラーメンなど、市内にも回れるところがあるからです。私はJR和歌山駅前のドーミーインPREMIUM和歌山に素泊まりで泊まりました(クーポンとポイントを使って7,000円)。
ドーミーイン和歌山に素泊まりした夜の記録はこちらです。

宿の選び方や予約サイトの使い方については、こちらの記事も参考にしてみてください。

和歌山まで安く行く方法は、こちらにまとめています。

行く前に、帰りのバスの時刻だけ決めておく
雑賀崎は、着いてから決めればいいことが多い場所です。灯台にするか、トンガの鼻まで行くか、丘まで登るか。ただ帰りのバスだけは、行く前に決めておいたほうがいいです。本数が少なく、最後の便を逃すと戻れません。
行き:JR和歌山駅②のりば・30系統・400円・31分
帰り:最終は平日18:14/土日祝18:13(逃すと戻れません)
持ち物:歩きやすいスニーカー(NB996レビュー)+軽量バッグ(グラニュールレビュー)
よくある質問
Q. 雑賀崎の斜面の集落は、灯台から見えますか?
A. 見えません。雑賀崎灯台は岬の先端にあるため、展望スペースから見えるのは海と沖の島です。斜面の集落を見渡せるのは、少し離れた高台の「レモンの丘公園」です。灯台からトンガの鼻へ向かう坂道の途中でも、木や電線ごしに少しだけ見えます。
Q. レモンの丘公園はどこから登りますか?
A. 道路わきの石段が入口です。足元に「レモンの丘公園」「潮騒の小径」と書かれた小さな札が立っています。少し上がると「この先100m」の案内板があり、そこから丘の上までは2分ほどでした。もとは小学校があった場所で、現地の道標にも「旧小学校跡」と書かれています。
Q. 雑賀崎へバスで行けますか?
A. 行けます。JR和歌山駅の②のりばから和歌山バス30系統に乗り、「雑賀崎遊園」で降ります。400円・31分です。ただし本数は平日6本・土日祝5本と少なく、雑賀崎まで行く最終は平日16:04・土日祝16:05です。17時台と18時台の便は手前の新和歌浦止まりなので注意してください(2026年9月1日改正)。
Q. 雑賀崎で夕日は見られますか?
A. バスで行く場合は、沈む瞬間まで待つのは難しいです。私が行った2026年8月25日は日の入りが18時35分でしたが、JR和歌山駅へ帰る最終バスは18時14分でした。夕日まで見たい方は車で行くほうが確実です。


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