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結論、尾道で人の少ない場所を歩きたいなら、駅から東へ歩いた寺町のあたりです。2026年8月末の平日に国宝が2つある浄土寺へ行くと、同じ時間帯に境内を回っていたのは私のほかに1人だけで、境内を歩くだけならお金はかかりませんでした。浄土寺にいくらかかるのか、石段がどのくらいしんどかったのかを、歩いた順に書いていきます。
- 尾道は人が多そうで、静かに歩けるところを探している
- 浄土寺にお金がいくらかかるのか、先に知っておきたい
- 坂と階段がどのくらいしんどいのかを正直に知りたい
- ロープウェイを往復で買うか片道で足りるかを決めたい
浄土寺|国宝が2つあるのに、人がいませんでした
浄土寺は、尾道駅から東へ25分ほど歩いた先にあります。線路のすぐそばから石段が始まり、上がりきったところに朱塗りの山門が立っています。バスなら「浄土寺下」で降りればすぐの場所です。


ここの本堂と多宝塔はどちらも国宝で、山門と阿弥陀堂は国の重要文化財だそうです。建物だけでなく、境内の土地も本堂といっしょに国宝に指定されているそうです(文化庁 日本遺産ポータル)。それだけのものがひとつの境内に集まっているのに、私が回っていた時間にすれ違ったのは1人だけでした。写真を撮るのに人が入り込むこともありません。


お金の話を先にしておくと、浄土寺は境内を歩くだけなら無料です。本堂も多宝塔も外から見上げられるので、国宝を見に来ただけなら一円も使わずに帰れます。建物の中まで拝観したいときにはじめて料金がかかり、特別拝観と宝物館はそこからさらに別会計です。
🎫 内部の拝観:大人300円・中学生以下150円(特別拝観は大人800円・中学生以下400円/宝物館は別に400円・本堂内の受付で申し出)
🕘 拝観の受付時間:通常拝観 9:00〜16:00/特別拝観 9:00〜15:30
🖊 御朱印:あり(尾道七佛めぐりの札所・納経の受付 9:00〜17:00)
🚆 行き方:JR尾道駅から東へ徒歩25分ほど。おのみちバスの東行きなら10分ほどで「浄土寺下」、降りてすぐ
🚌 バスの本数:平日の8時〜17時台は1時間に5本以上(尾道駅へ戻る側はもっと多い日もあります)
📍 Googleマップで浄土寺を開く
その鳩が集まっていたのは、木陰になっている帯のところでした。暑い日だったので、日の当たらない場所を選んでいるように見えます。

ただ、静かなぶん楽だったかというとそうでもありません。行ったのは猛暑の日で、石段の一段一段の高さがいつもより大きく感じられ、上りは体にこたえました。
足に不安がある人は、この段の高さだけは覚悟しておいたほうがいいと思います。ただ、上がりきってしまえば境内は平らで、本堂の前から多宝塔のほうへ移るときも段差らしい段差はありませんでした。石段さえ越えてしまえば、あとは自分のペースで好きなだけ眺めていられる場所です。
浄土寺のあたりは、お寺が密集している一帯です。浄土寺から駅のほうへ戻る細い道に、「古寺めぐり 西郷寺」と刻まれた石の道標が立っていました。ここから次の寺へ、また次の寺へと道がつながっていきます。

尾道の寺というと千光寺のある山側の名前がよく出ますが、駅から東のこの一帯にも、同じように寺が並んでいます。
観光の案内では尾道は「坂と寺の町」と紹介されますが、その寺のかたまりは山側だけではなく、駅から東へ向かう線路沿いにもあります。人の流れが山側に集まるぶん、東側は同じ町の中にいながら人の密度がまるで違って感じられました。静かに歩きたいなら、行き先を変えるより先に、歩く方角を変えるほうが早いというのが、二日歩いてみての実感です。
その日の夜|煮付け定食で、知らない魚を食べました
夕食は駅から歩いて行ける魚春という店に入りました。18時前に入ったら私が1組目で、そのあと4組ほど入ってきました。夜の営業は17時から21時まで、火曜と水曜は休みです(魚春・2026年9月時点)。

頼んだのは地魚の煮付け定食で、私が食べた日は2,800円でした。地魚なので日によって値段が変わることもありそうです。煮込んであるぶん身がやわらかく、箸を入れるとほろっと崩れるくらいでした。
正直に書くと、定食で2,800円は高めです。ただ、煮付けのほかに刺身と小鉢がいくつも付いて、最後にマスカットまで出てきました。景色を眺めながら食べられることもひっくるめると、納得の金額でした。
席のことも書いておきます。海を眺めながら食べられるカウンターは3席だけです。外から中の様子が見えるので、埋まっていたら少し時間をおいて、空いたところで入るのが確実です。18時ごろでもお客さんは次々入ってきます。なお、テーブル席から海がまったく見えないわけでもありません。
この魚は、店では「デンショウ」と呼ばれていました。見た目はカレイに近いのですが、標準の和名が何にあたるのかは調べても断定できなかったので、ここでは聞いたままを書いておきます。店ではその名前で呼ばれていました。
翌朝|ロープウェイは片道500円でした
朝いちばんに歩いたのは商店街でした。観光で歩いている人はまばらで、そのかわり学生さんが自転車で次々と通っていきます。まだ開いていない店も多く、観光地というより人が暮らしている町の朝という感じでした。

朝ごはんはこの尾道浪漫珈琲の本店で食べました。平日は8時半開店で、開いてすぐに入るとすんなり座れましたが、そのあとはぽつぽつとお客さんが増えて、数分待っている人もいました。モーニングはトーストとサラダとゆで卵で、ゆで卵はハムエッグに変更できます。ワッフルは単品で別に頼んだものです。


そのまま千光寺山ロープウェイの山麓駅へ向かいます。艮神社のすぐ横が山麓駅です。駅の壁には発車時刻の案内が貼られていました。

👶 小学校に上がる前の子ども:保護者が一緒なら1人無料
🕘 運行時間:始発9:00・最終17:15(桜の時期などは延長あり)
⏱ 運転間隔:15分ごと(00・15・30・45分)/定員30人・満員になり次第 臨時便が出るので、上の時刻とずれることがあります
♿ 減免:障害者手帳やミライロIDの提示で減免の対象(切符を買う前に係員へ)
📍 Googleマップで山麓駅を開く
大人は片道500円で往復が700円ですから、両方乗るなら往復のほうが300円得になります。ただ、上まで上がっても帰りは下りばかりなので、片道だけで足りることが多いです。私も上りのぶんしか乗っていません。
→ 片道500円。下りは全部歩きになります
⛩ 千光寺だけ見て帰る
→ 往復700円。歩く距離をいちばん減らせます
🐈 猫の細道だけ見たい
→ 乗らずに歩き。山麓駅の横から入れるので、上がる必要がありません
運転は15分おきで、00分・15分・30分・45分に出ます。定員は30人で、満員になり次第 臨時便を出すので、そのときは掲示の時刻とずれることがあるとも書かれていました。始発は9時、最終は17時15分です。9時より早く動きたい人は、先に東側の寺町を歩いてから山側へ移るときれいに時間がつながります。私も前の日の午後と翌朝で東と西を分けたことになり、結果としては効率の良い回り方でした。
足や体に不安がある人向けの案内も、同じ掲示に出ていました。障害者手帳やミライロIDを持っている人は運賃が5割引きで、手帳1つにつき付き添いの人1名も同じ扱いになります。切符を買う前に係員へ声をかける必要があります。買ったあとに見せても対応できないそうなので、先に伝えてください。

乗っているのは3分ほどです。神社や寺の真上をかすめるように上がっていき、着いたホームからはもう町と尾道水道が見下ろせました。

山頂側は、前の日に歩いた浄土寺のあたりとは人の数が違いました。朝の早い時間でも、展望台のあたりにはそれなりに人がいます。同じ尾道でも、東の寺町と山側ではまったく別の町のようでした。
歩いて下りる|千光寺と猫の細道を通って艮神社へ
帰りはロープウェイに乗らず、歩いて下りました。下りはじめてすぐのところに千光寺があります。大きな岩が覆いかぶさるような斜面に、朱塗りの本堂が前へせり出して建っていました。

そこからさらに下っていくと「猫の細道」と呼ばれる道があって、細い坂道が家と家のあいだを縫うように続いています。石段には猫の絵がびっしり描かれていて、その真ん中に本物の猫がのんびりしていました。



下りは階段と坂が交互に続きます。私は下りだけ歩きましたが、上りを歩かずに済ませたのは正解でした。同じ道を下から登っていたら、浄土寺の石段どころの話ではなかったと思います。膝に不安があって、千光寺だけ見られれば十分という人は、往復で乗ってしまうほうが楽です。
下りきった先に艮神社があります。ロープウェイの山麓駅のすぐ横から入れるので、歩いて下りれば自然とここへ戻ってくることになります。


境内に立っていると、頭の上をロープウェイが渡っていきます。木に囲まれた神社の静けさと、その上をゴンドラが渡っていくのが同じ場所で重なるのが、ここらしいところだと思いました。

授与所には御朱印の案内が出ていました。艮神社の御朱印は書き置きで、初穂料は500円。さらに、海岸通りにある住吉神社の御朱印もここで受けられます。1か所で2つそろうということです。

艮神社は、尾道の旧市内でいちばん古い神社と言われています(おのなび)。御朱印の初穂料はネットのどこにも出ていなかったので、上の金額は現地の掲示で確かめたものです。変わることもあるので、行く前に掲示を見てください。
まとめ|静かに歩きたいなら、東側です
尾道は人が多い町だと思っていましたが、歩く場所を変えるだけで人の数はまったく変わりました。千光寺のある山側は朝から人がいて、東の浄土寺のあたりは昼でも私ともう1人だけ。同じ町の中に、静かな場所がちゃんと残っています。しかも東側は境内の拝観が無料なので、静かさのためによけいなお金がかかるわけでもありません。
足の面でいえば、しんどいのは浄土寺の入口の石段と、山側を歩いて下りる区間のふたつだけです。どちらも「上がりきれば平ら」「上りはロープウェイに任せられる」という逃げ道があるので、段差の高さだけ覚悟しておけば無理なく回れました。帰りの列車も、尾道を出てすぐの区間は海沿いを走ります。
🚆 行き方:JR尾道駅から浄土寺まで東へ徒歩25分ほど(青春18きっぷで移動)
💴 かかったお金:浄土寺の境内は無料/ロープウェイは片道500円(往復なら700円)/夕食の煮付け定食2,800円
⏱ 滞在時間:浄土寺とまわりの寺町で30分ほど、翌朝のロープウェイと下り歩きで1時間半ほど
🍚 食事:魚春の地魚の煮付け定食(夜)/尾道浪漫珈琲 本店(朝)
にぎやか
静か
しんどい
らくちん
あわせて行くなら|尾道から足をのばすなら
同じきっぷで、船や呉線でつなげられる場所です。本文に出てこないところだけ、目的別に並べておきます。
時刻表が出ていないのに待たずに乗れて、郵便配達のバイクまで一緒に乗り込んできます。片道100円4分の乗り方と、瓶を返して飲むラムネ
🐰 大久野島(うさぎの島)|動物に会いたい人向け・忠海港からフェリーで15分
三原からの船は2026年4月に終わっていて、今は忠海港からしか渡れません。今も動いている行き方と、港で買う餌のこと
🏘 竹原の町並み保存地区|古い町並みを歩きたい人向け・呉線の竹原駅から歩いて15分
水曜に行っても、閉まるのは中に入る建物だけでした。水曜に開いていた所と閉まっていた所
尾道に泊まると、朝いちのロープウェイに乗れます
泊まったので、翌朝もう一度町を歩けました。ロープウェイの始発が9時なので、朝いちで動くなら泊まっているほうが組みやすいです。宿は同じ部屋でも、どのサイトから取るかで払う額が変わります。貯めているポイント別に、どの予約サイトが安くなるかの選び方をまとめました。
荷物は持ったまま、石段まで上がりました
浄土寺へ行ったのは宿にチェックインする前で、荷物は持ったままでした。駅から東へ25分歩いて、入口の石段もそのまま上がっています。回れないことはありませんが、身軽なほど楽なのは間違いありません。手すりをつかめるように両手が空く軽量バッグと、滑りにくいスニーカーがあるだけで、石段と下りの負担は変わります。
よくある質問
Q. 浄土寺の拝観料はいくらですか?
A. 境内を歩くだけなら無料です。本堂と多宝塔は外から見られます。内部の拝観は大人300円・中学生以下150円、特別拝観は大人800円・中学生以下400円、宝物館は別に400円です。拝観の受付は通常拝観が9:00〜16:00、特別拝観が9:00〜15:30です(2026年9月時点)。
Q. 浄土寺の国宝はどれですか?
A. 本堂と多宝塔の2つが国宝です。山門と阿弥陀堂は国の重要文化財です。さらに境内の土地も本堂といっしょに国宝に指定されているので、無料で歩ける範囲もふくめて国宝の中ということになります。
Q. 尾道で人が少ないのはどのあたりですか?
A. 私が歩いた範囲では駅から東の寺町でした。浄土寺のあたりで同じ時間に会ったのは1人だけです。千光寺のある山側は朝からそれなりに人がいたので、静かに歩きたいなら東側に振るほうが歩きやすいと思います。
Q. 浄土寺は足に不安があっても行けますか?
A. 入口の石段は段差が大きめで、上りはそれなりにこたえます。ただし上がりきれば境内は平らなので、石段さえ越えれば無理なく回れました。休みながら上がれば大丈夫だと思います。
Q. 千光寺山ロープウェイは往復で乗るべきですか?
A. 上りだけ乗って、下りは歩くという回り方ができます。私はそうしました。下りは階段と坂が続くので、膝に不安があるなら往復で乗るほうが無難です。下りの途中に猫の細道があって、歩く値打ちはあります。
Q. 尾道に泊まる意味はありますか?
A. 朝の町が歩けることと、始発9時のロープウェイに朝いちで乗れることです。朝の商店街は観光で歩く人が少なく、そのかわり学生さんが自転車で通っていきます。日帰りだとこの時間は手に入りません。


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